『◯◯されて、◯◯年』みたいなコピーが商品パッケージについていることがある。
例えば、『愛されて、50年』みたいな。
つい先程見たんだけど、コーヒー牛乳のパックについてたものである。
この『◯◯されて、◯◯年』って、やっぱり商品ごとに、ターゲットごとにベターなフレーズがあると思う。
まずは前半部分。
『◯◯されて、』には、動詞が入るわけ。
使われて。
愛されて。
嫌われて。
慕われて。
親しまれて。
育まれて。
考えられて。
……etc。
いろんな動詞が入る。
どんなタイプのものが使われやすいのか。
実際に調べてみればいいのだけど、それは他の誰かに任せて、想像する。
やっぱり感情的なタイプが入ると思う。
代表例はやっぱり『愛されて』。
シンプルな『売れ続けて』とか、『使われて』とかは少ないと思う。
これは、消費者に対して親しみを感じて欲しいからだと思う。
商品によるのかもしれないけど。
信頼性の必要な精密機械の会社の場合は、『愛されて』よりも『使われ続けて』のような、信頼性を表す表現のほうが適しているはず。
続いて後半部分。
『◯◯年』ってのは、特にひねることはない、はず。
わざと虚偽を書くのは、企業の信用性に関わってくるし。
では長ければいいのか。
短いよりは良さそう。
だけどそれは本当なのか?
商品には寿命があるという。
プロダクトライフサイクルっていわれて、そのマネジメント方法とかある。
とりあえず息の長い製品を企業としては持ちたい。
そのために、製品の販売されてからの年数を全面に出すのはどうなのか、と思う。
それは新しいものを好む人が多いからである。
製品が市場に現れて、それから大衆に受け入れられる。
それからずっと売れ続けていくと、製品も消費者も年をとる。
年をとると製品とは違い、消費者は少なくなる。
だから製品は若返りをはかり、新たな消費者を取り込まなくてはならない。
その上で、わざわざ『私はかなりの年寄り製品ですよ』と宣伝するのはいかがなのか、と思うわけである。
食品関係のような、信頼が欲しい製品の場合は有効かもしれない。
それこそコーヒー牛乳のように。
弊社の製品は数十年間変わらず使われる信頼された製品なのです、と言えるだろうし。
逆にダメな例ってなんだろうか。
ファッション関係は微妙なところかもしれない。
単に年数だけ押しても、それは高齢者のファッションで、私たちのものではない。
というように、若者が考えてしまっては一巻の終わりであろう。
とにかく、若返りを図ってさえいれば、年数は信頼の数値に見られる、だろう。
その若返り自体が難しいようであるが。
『愛されて、50年』
製品に使えることはもちろん、それ以外にも使える、かも。
芸術関連はこのようなキャッチコピーがいくらでも使えそう。
それこそ数百年とかいう歴史を持っているだろうし。
もしくは宴会の席での挨拶でもありかもしれない。
『愛されて、50年、丸太丸助でございます』みたいな。
これは微妙かも。
とりあえず時間の流れは一定で、どうしようもないものなので、歴史という武器を持っているものは強大であるし、長い歴史を持つものを破壊することは取り返しの付かないことになるわけである。
歴史は偉大なものだな、という締め。
『◯◯されて、◯◯年』
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