グンマーのミズ

「グンマーのミズ」
――かの有名なグンマー民達が好んで飲用したミズ。グンマーのある秘蔵地で豊富に含まれるミネラル分が、水に融けだした特別製の水。強く、誇り高いグンマー民のような健康体でいたいなら、このミズを飲料水におすすめする。

みたいな宣伝文句で、群馬県の、例えば太田市あたりには5000万年前程度の地層が微量にある。
そこの地層から抽出した土と純水とで、群馬の土地から抽出した、特別な水、そんな謳い文句で販売することができるんじゃないだろうか?
そこそこの値段で、そこそこの美味しさなら、ネタ的にある一定量は売れそう。

精製方法はごく簡単。
採掘した土と、純水を混ぜあわせ、暫く待つ。
沈殿物とそうでない部分に分かれるので、沈殿物を取り除く。
こうして残った水が、一種のコロイドミネラル水で、まさにグンマーのミズ。

信じるも信じないも買う人次第だし、例えばこれが群馬県の地層じゃなくて、もっと別の地層から作られた水だっていいわけ。
あとはそれをどんなふうに消費者に売るのか。マーケティングするのか。

このグンマーのミズ製品関連、結局のところ、生活必需品というわけではないので、いらないものを買わせることを目的とするその他多くの商品のマーケティングと大差ないわけ。
そう考えると、「○○の水」とか、「○○の何か」関連の商品販売にはまってしまった人であっても、普通なのかもしれない。
だけどそこにはどこか不自然というか、気持ちの悪い思いが残ってしまうのは、これは偏見なのだと思う。

100歩譲って、そういった怪しげな健康食品全般に効果があるとして、その費用対効果と、それを購入しなければ使えたであろう機会費用とを合わせて考えてあげると、まあ適当に買ってしまえばいいのかな、と思う。
大げさな話、すごく健康にいいよ、っていう水があって、30日分100円とかだったら、まあ別によほど怪しいとか、変な物質が入っているとかじゃなければ(確かめようがないかもしれないけども……)、買ってもいいかなって思う。
そこで引っかかってくるのは、すごく効果あるから、こんな高価だけど買ったほうがいいよ、っていう宣伝手法。ボロ儲けな感じ。

まとめ。
赤の他人だったら全然いいんだけど、高校の同級生がなんやら怪しげな商品販売に関わっていきそうなのを見て、少し悲観してしまったため、今回の投稿にいたった。
信じるものは救われる、って言うし、お金を消費するなら経済もまわるし、いいのかもしれない。
悶々としたまま。

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