電子書籍サービスを今年の初頭から使うことが増えた。
それはNexus7を買ったことの影響が大きい。
スマートフォンからでも利用できるが、いかんせん画面サイズが4インチや5インチではちょっと窮屈で疲れてしまう。
その点7インチのNexus7は素晴らしい。
でもちょっと困ったことがある。
Amazonで購入した本はAmazonのKindleアプリでしか読めないし、KoboでもGoogleBooksでも状況は同じ。
煩わしい上この上ない。
何故かと言うと、アプリの違いというか、販売元によって本の取り扱いが違うからだ。
この本はこちらでは売っているけど、あちらでは売っていない。
そうなってくると使い分けが必要になってくるが、使い分け始めると、アプリによって操作感も違うし、ややこしい。
じゃあいっその事全部のデータを同じように使えたらいいじゃん、と思うわけ。
どうしたらそんなことが実現できるのか。
(1)Amazonの元締め化
Amazonに限らないけど、市場をリードする企業に依存する形での提供。
どの電子書籍マーケットで購入したとしても、全部AmazonのIDにひも付けされる形式。
市場を走っている強者に追随する形で、新規参入が容易になることを考えるとあながちありえるのではないだろうか。
例えば同人レベルの書籍を販売するだけの電子書籍サービスが、Amazonと提携して、販売する。
同人自体はAmazonのIDにひも付けされるから、Kindleソフトが入っていればどの機種でも読めるし、かといって同人自体はそのサービスからしか販売していないから、そこにも収益が入る。
Amazonとしても、市場の成長と、市場でのリーダーシップというか、デファクトスタンダード的存在になれるのであれば願ったり叶ったりではないか。
(2)電子書籍データの個人財産化
イメージとしては、電子書籍も購入したならその人に読む権利があるし、アプリの違いによって読めないのは不利益。
なので販売元を超越した存在で管理してしまえば、と言うもの。
個人ナンバー制がどうなるかわからないが、それに紐付けしてしまえばいいじゃん、と思う。
セキュリティの問題とかたくさん山積みだろうけど、それはそれとして、データ管理の大元がいて、そこからじゃあどこの小売で購入するのか、っていう話になるわけ。
実現するとは思えない。
(3)誰かがうまいこと、うまいアプリなりサービスを作る
現状、めちゃくちゃな数のSNSが存在しているわけだけど、そのSNSを一元管理しようぜ、っていう発想でのサービスもでているわけ。
その発想を電子書籍にも活かして、KindleだろうがKoboだろうがどこで買おうがこのサービスでまるっとまとめて読めるようになるぜ、みたいな。
SNSの場合は、各SNS自体が外部サービスとの連携をしやすくするために色々と提供しているみたい。
電子書籍業界も外部サービスとの提携を容易にしてしまえばいいじゃん。
そうすれば本当に読みやすいアプリが切磋琢磨してくれるわけ。
電子書籍自体の販売には手間がかかるのに比べて、それのリーダーを開発するのは比較的容易なのではないだろうか。
いや、逆に難しいかもしれないが。
いずれにしろ、著作権をはじめ、権利の問題がたくさん絡んでくることは必然的で、みんなでうまく折り合いつけていきましょう、というよりは、俺が全部やってやる、というほうが現実的になりそう。
物質的な本だったら起こりえない問題だから、面白い。
科学の発展は問題を起こしてくれる。
KindleとKoboとGoogleBooksでの本の共有がいつかできたら。
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